私たちのからだは60~100兆個の細胞で作られています。
そして一日およそ1兆個の細胞が死に、生まれ変わります。
1ヶ月30日で30兆個、2ヶ月でほぼすべての細胞が入れ替わります。
2ヶ月で別人になることも可能なわけです。
細胞膜の原料になるのは脂質です。
ホルモンの原料にもなります。
この脂質の質の良し悪しが生まれ変わる細胞の良し悪しに関わります。
脂質と聞くと、あぶら、太りやすいし体に良くないんじゃ?
そんなことは過去の話です。いや、むしろ社会的、経済的背景がこの話を作り出していると私は考えています。先に説明した通り脂質は体を構成する上で、とても重要な栄養素です。
特に脳はその構造の60%が脂肪でできています。
脳だけでなく神経細胞、神経伝達物質も脂質から作られます。
良い脂質は良い脳を、そして良い動きを作り出す神経系の質も向上してくれます。
脳の質の向上は思考の質を上げ、行動の質も上げていきます。
ここで重要になってくるのが必須脂肪酸です。
必須脂肪酸は体内で作ることができず、食品から摂取する必要があります。
アーモンド、クルミ、青魚、えごま油などから摂れるオメガ3。
ごま油、グレープシードオイル、べに花油などから摂れるオメガ6
このバランスが1:1の比率で摂れていることが脳とその活動において理想といわれます。
かつてヒトは自然な食材からこれらをバランスよく摂取できていました。
現代では1:30ほどの偏りが起きているとも言われています。
捕捉になりますが
オリーブオイルや牛肉、なたね油などに含まれるオメガ9は体内で作られるので必須脂肪酸ではありませんが、心臓の脂肪酸代謝を上げる働きがあります。
またココナツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸(100%精製されたものがMCTオイル)はエネルギー変換の効率が良く、体内抗酸化力を増加します。
気を付けるべきは酸化油、トランス脂肪酸です。
こちらの油はもちろん安価で使いやすいものが多いですね。
先が見えない時代だからこそ良い脳、良い思考を。
そしてそこから生まれる良い行動がこれからの人生を切り開くカギとなるのではないでしょうか。
生まれ変わっていく細胞。どうせなら強く、美しく。