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認知機能と五感

認知機能と五感

◉現代人の認知機能◉

現代人は社会生活における五感の使い方の変化により
急速に認知機能の鈍化が始まっています。

スマホを見ながらイヤホンを片耳につけて歩く

この場合、意識はディスプレイの中に向けたまま
周囲の環境音が聞きにくい状態で
現実世界の空間を移動するという
極めて不自然な行動となり
五感は緊張して固まってしまいます。

五感の緊張は認知機能の低下を招き
自然な姿勢や動作の判断にエラーが生じる結果
体が思うように動かなくなっていきます。

◉認知機能と五感◉
認知機能とは、外部から得た情報を脳が認識・理解し
判断や行動に結びつけるための知的な能力の総称です。
具体的には、注意機能、記憶、言語能力、判断力、
遂行機能(計画・実行能力)などが含まれ、
日常生活を送る上で不可欠な能力です。
これらの機能は、加齢によって
低下すると言われておりますが
知的活動や運動習慣など
様々な方法で維持・向上させることが可能です。

認知機能と五感は密接に関連しており
五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を通じて
外部から得た情報を脳が処理し
理解、判断、行動に至るまでの知的活動が認知機能です。
五感は外界からの情報入力の窓口であり
これら五感からの感覚情報が認知機能の土台となり
記憶、計算、言語、判断など、
日常生活の様々な活動が可能になります。

現代社会では情報過多や「効率性」への偏りから
五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)が
鈍化する傾向にあり、
五感の鈍化は自分の世界を取り巻く今の情報が
正確に認知できなくなるということになります。

◉私たちの五感はレーダーでありセンサー◉
例えば「暖簾をくぐる時に少し頭を下げる」行動は
視覚情報で高低差や対象物との距離を認知し
必要な分だけ頭を下げ
手で暖簾をかき分けて店内へ入るという
思考せずとも外界の情報をキャッチして
自然に行う反射的動作です。

・自然な呼吸が口呼吸になっている方
・おでこや頭をぶつけやすい方
・足の小指をぶつけやすい方
・机の角に太ももをぶつけやすい方
・歩行時につま先が視界に入り続けている方

センサーが鈍化しているかもしれません。

立ち姿勢や歩行動作についても
センサーが正確に働けば働くほど
頑張らずに脱力した自然な姿勢が自ずと出来上がります。

立ち姿勢で腰を固める、膝を固めるなど
力みを産んでいる場合は、五感にアクセスしてみると
新たな体感を得られるかもしれません。

五感を意識的に使うことで
日常に豊かさと喜びを取り戻せます。

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