リンパ循環とむくみ

リンパ液を運ぶリンパ管とリンパ液を貯留するリンパ節からなるリンパ循環。

役割としては
・余分な組織液を回収
・リンパ節、リンパ球によるウィルスや菌への免疫機能
・小腸から吸収した脂質を静脈へ輸送

リンパ液の輸送は主に筋ポンプ作用。
リンパ管には逆流弁がついており、筋活動によりリンパ液は一方向へ進むようできている。
筋ポンプは筋の弛緩と収縮によるもの。

運動=リンパ循環活性

組織液の輸送が滞る=浮腫、免疫機能低下、脂質異常。

鼠径リンパ節、腋窩リンパ節はウィルスなどを体幹へ侵入させないための関所。
左上肢、下半身は足裏の毛細リンパ管から上行、乳び槽で小腸から脂質を含んだリンパ液が合流し胸管、左静脈角へ。

右上肢は右リンパ本幹→右静脈角

足裏やふくらはぎの筋肉が固まれば下肢はむくみます。
首や顎周りの筋肉が固まれば顔がむくみます。

もちろんマッサージやエステなど施術で循環を促すことはできます。
でも根本的に筋肉の活動が生まれなければリンパ循環機能は低下します。

座っている時間が長い現代社会生活では
意識的に運動を取り入れなければ
むくみやすく免疫力も低下してしまいます

スクワットで大切なこと

当スタジオでは、抗重力筋の繋がりを意識したスクワットを提供しております。
抗重力筋とは、呼吸筋群をはじめとする体の最も深層に位置する筋肉の繋がりで、骨格を伸ばしたり広げた状態で安定させる筋肉群のことです。

インナーマッスルとも呼ばれるこれらの筋肉を使うことで体幹部は引き締まりやすくなります。
こちらにスイッチを入れた状態でのスクワットは、太ももを太くすることなく、体幹に近い位置にある下腹(腸腰筋、腹横筋等)やお尻(深層外旋六筋、臀筋群)、骨盤底筋を中心とした動きになります。

股関節の機能も高まり、腰や膝のトラブルも改善されます。

なにより機能的な動きができていれば、その形は自然と美しさを持つのです。

膨張構造

お体の支柱とも言える骨格は、テントのように張ったり伸ばしたり、張力をかけることで安定する機能を持っています。
関節を曲げ伸ばしするような動きは、縮めることで骨格の動きを作り出す屈筋群、張力を発揮する筋肉は伸びることで活動する伸展筋群と呼ばれます。

伸展筋群のスイッチは呼吸に伴う筋肉をしっかり活動させること。深い呼吸、横隔膜をはじめとする呼吸に携わる筋肉が協調し、ユニットとして働くことが重要です。

現代社会生活の中で使われることの少ないこの伸展筋群の活動を活発にすることで、逆の働きを持つ屈筋群の働きが抑制されます。

深い意識的な呼吸は、現代社会生活で過度に疲労した外側の筋肉を緩めるのです。

外側が緩み、張力を持った体は、毎日を快適にし、骨格に程よいスペースができ配列が整い、動きも見た目も美しいものになっていきます。

生物地球化学的循環

地球は71.1%の海洋と28.9%の陸地でできており、太陽からのエネルギーを受け、大気や水を循環させて、私たち生命活動の源となっています。

地球で生きる生物は最低でも300万種、おそらくは1,000万種は存在しているのではないかとも言われています。

生物はこれまで、五界説で分類されてきました。モネラ界、原生生物界、植物界、菌界、動物界(現在は二ドメイン説もしくは三ドメイン説というのがあります)。全ての生物は70%が水、残り30%がタンパク質、脂質、多糖、核酸。生きているということは、常に無数の化学反応の総和であり、その反応の場を水が提供しています。

細菌類は全ての地球環境に存在し、生物の体内(消化器官)にも存在しており、免疫システムと緊密に連携しています。

菌類は分解者。動植物を分解し、土に返すサイクルを作り出します。

植物は水や土、太陽の光から有機物を作り出し、大気中に酸素を供給します。

私たち動物は有機物や酸素を消費します。

それぞれの役割の中で循環を生みます。

エネルギーは太陽光の形で常に地球に供給され、循環し、そのエネルギーは熱輻射などにより常に宇宙へ放出されてます。その収支は基本的にゼロ。平衡を保っているのです。

この環境に適応した私たち遺伝子は、現代社会生活においてしばしばこの循環に身を置いていることを忘れてしまいがちです。

この生物地球化学的循環から離れれば離れるほど、宇宙からのエネルギーの恩恵を受けることは難しくなります。

私たちは自然の一部。

これも普遍的真実なのです。

宇宙の中の地球

太陽系第三惑星である地球は、太陽の周りを時速108,000kmで公転し、西から東の向きでおよそ時速1,700kmで自転しています。

地球は宇宙に浮かんでいるように見えますが、他の星々と互いに力を及ぼし合って決まった動きをしています。

そして太陽も、他の星々を引き連れて秒速220kmものスピードで動いています。北極星も星雲も銀河も常に動いているのです。

月は地球の周りを、およそ1ヶ月の周期で一周します。

月も太陽も他の星々も、それぞれに引き合いながら、決まった法則で動き続けており、私達はその大きな動きの中で、地球の重力により静止しているのです。

私達の体は宇宙の決まった法則の中で、常に力を受け続けているのです。
地球の重力は全ての物体に鉛直方向にかかり続けています。

この重力に抗わず、骨格配列を綺麗に整えている状態、重力線と繋がっている状態は脱力を生み、中心感覚を生みます。中心感覚で動けている体は、外側の筋肉が硬まらず、その形も動きも美しいのです。

蝶形骨、鼻呼吸、横隔膜を始めとする呼吸筋群、足底感覚。
帽状腱膜、胸郭出口、横隔膜、骨盤底筋群、足底筋膜を平行に保つイメージ。

日常生活から、常にこのポジションを意識していれば、間違いなく美しいお体は手に入るのです。