手指と眼の時代

⚫︎固まってしまう手指や眼

新年明けましておめでとうございます。
nice life studio 川口です。
2025年スタートしてから1週間が経ちました。
年始からのパーソナルやグループのご予約もありがとうございます。そんな中で皆様に共通して強くお伝えしていることがございます。

スマホ普及率は2019年で80%を超え2024年には97%を超えています。そして10代から60代までの平均使用時間は平日3.66時間、週末は4.36時間となっております。

手指の酷使は今に始まらず、人間が生活するために必要不可欠な動作です。ただ昔は生活の形が違い、開いたり閉じたり、手の機能をフルに活かして生活していました。

眼もまた然りです。昔は移動もよっぽどの身分でない限りは徒歩で、道の先を見たり、雲行きを確認したり、ふもとを見下ろしたり、色んな使い方をしてきました。

現代の手指や眼の生活の特徴は
・使い方が限定され且つ使用時間が長い
ということです。

スマホ使用時間以外に、お仕事や学校などで眼や手指を酷使されている場合
寝ている時間以外はほとんどの時間を固定した目線で手指を曲げる側に働かせて
1日を終える時代が急速にやってきており、私たちは対応しきれず様々な身体症状に悩まされます。

手指は開く側に動きにくくなり、眼は手元や斜め下の床に固定され、周囲が見えなくなります。
眼は心の窓とも言われるほど精神に与える影響は大きく、眼が固まることで精神状態は落ち込みます。

手や眼は、肩甲骨や鎖骨、肋骨や背骨と密接なため、体だけでなく自律神経にも様々な不調をきたします。


●眼球&手指のロックがもたらす代償

まずは手指を握る側の筋膜は手のひらや親指から肋骨全体と胸鎖関節(鎖骨の一番内側)まで及びます。

ここが固まることで

・頭部が前方へ
・口呼吸になる
・顔が垂れる老ける浮腫む
・巻き肩
・首コリや肩コリ
・猫背
・反り腰

など代償して働く部位に影響が出ます。

また眼球の固まりは
・頭部が前方へ
・口呼吸になる
・顔が垂れる老ける浮腫む
・首の付け根が固まる
・中枢(コア)の不活化
などなど

スマホの影響でおこる眼球や手指の恒常的な緊張は
見た目だけでなく関節や骨の異常や免疫力低下
内臓機能に至るまで
全ての生物を弱らせていきます。

(細かく説明聞きたい方は2〜3日語れるお話ですので直接ご連絡くださいませ)

手や眼の簡単なストレッチはパーソナルではもちろん、グループレッスンやオンラインレッスンでもお伝えしておりますが、最低でも30秒から1分で出来るものもあります。

2025年
そろそろスマホによる深刻な影響がお体に出始めていることを私も含めて現代を生きる全ての皆様に感じております。特に10代の身体機能の低下は目まぐるしく、30〜40代になる頃にはすでに様々な不調に悩まされることが予想されます。あれ、その時期って….?
そうです。日本の内閣が思い描く未来の日本
場所も体も空間の制約もない社会
むむむ

手指のストレッチやエクササイズ
眼球ストレッチやエクササイズ

生活に取り入れていつまでも元気なお体を手に入れましょう!

パフォーマンスアップとは?

私たちのパフォーマンス

パフォーマンスと聞くとアスリートなど競技者や
ダンサーやパフォーマーの方の動きなど
イメージされる方がほとんどかと

一般の私たちがパフォーマンスアップなんて
そのためにパーソナルトレーニングなんて
そう思われているそこのあなた!
一般の方ほどパフォーマンスを高めることで
様々な恩恵に授かれますよ!

私たちの日常生活でのパフォーマンス

私たち全人類のみならず
全ての生物が行なっている『呼吸』
呼吸のパフォーマンスを高めることで
・小顔、リフトアップ効果
・免疫力向上
・内臓機能向上・くびれ効果
・身体機能向上
などなどなどなど
ここでは書ききれないメリットが!

さらに私たちの最も原始的移動手段
『歩行』のパフォーマンスを高めることで
・美脚、美尻効果
・下腹スッキリスリムボディ
・下半身のむくみの解消
・循環機能向上
・姿勢改善
などなどなどなど
メリットしかないことは一目瞭然

車の運転のパフォーマンスを上げて
重力線と繋がるドライブを
野菜を切り刻むときの刃の重さを活かした動きを
洗濯物を干すスタイルに二の腕・わき裏引き締め要素を
重力を感じながら地球との共同作業
ありがとう地球ありがとう太陽
ありがとう訪れる日々

所作を味わう

私たちの日常の所作ひとつひとつを丁寧に
流れや間を楽しみながらゆったりと
日々の動作の質を高め味わうことで
日々の動きがトレーニングになります

そしてその丁寧な美しい所作が
見た目だけではなく
内側の機能まで高めてくれます

現代社会生活を送る全ての方へ向けた
パフォーマンスアップエクササイズ
日々研究し深めております

アナトミートレインとは!?

昨今、筋膜という言葉は整体やマッサージなどでも良く耳にするようになりました。
筋膜とは一体何者でしょうか?

筋膜とはその名の通り筋肉を覆っている膜の総称で
・筋肉全体をラッピングしている「筋外膜」
・筋肉を構成している筋繊維を束ねる「筋周膜」
・筋繊維1本1本を包む「筋内膜」
以上の三種類に分類されます。

筋膜は全身タイツのように体全体に張り巡らされており
一定の法則により相互連結し3次元的にバランスを取り合っています。
※この構造を建築用語からバイオテンセグリティ構造と呼びます。

この一定の法則を細微に観察し体の見方をまとめ上げられ書籍にしたものが
「アナトミートレイン」であり
アメリカの臨床家であるトーマス・W・マイヤース氏の著書です。

筋膜が縮んだり伸び切って硬くなったり癒着することで
筋肉や関節が動かしにくくなり、血流が悪化して筋肉のコリや痛み
倦怠感が出やすくなります。
放置し続けることで慢性的な関節痛や可動域の低下を招いてしまうこともあります。

筋膜が硬くなる原因としては
・特定の筋肉の使い過ぎ
・長時間同一姿勢
・内臓の炎症
などが挙げられます。

筋膜が癒着すると、血行不良が起こり、栄養血管が滞ったり
骨間のスペースが狭窄することで神経を圧迫してしまうことがあります。

アナトミートレインはこの全身に及ぶ筋膜のラインを
12のルートで解説しており、どこか一箇所のトラブルが
そのライン全体の働きに影響を及ぼすことがわかっています。

あなたの肩こりや腰痛はもしかしたら
スマホゲームによる親指の疲れや
足指や踵のポジションのズレによるものかもしれません。

当スタジオのトレーナーはアナトミートレインの
知識や技術も取り入れながら
トレーニングやストレッチング
筋膜リリースを行うことで
お通いになる皆様が快適で健康な日々を過ごせるよう
日々学び深めております

骨格配列

日常生活動作の中で
特定の動きや方向でしか
お体を使用しないでいると
反対側の動きが
しにくくなってくることがあります

例えば肘を曲げた状態で
力を使うようなお仕事を続けられていると
肘を伸ばす動きがしにくくなるなどです。

筋膜の張力のバランスに
差が生まれてくることで
骨や関節の歪みやねじれが
生じてしまうことも考えられます

デスクワークなど頭を前に出し
親指側に手のひらを捻る状態で
腕を前に伸ばしている時間が長い時は

立ったまま腕をだらんとぶら下げて
腕の骨全体を小指側にねじりながら
どこまでねじれるか試してみましょう
なるべく力まずに目一杯回したところで
ゆっくり長く鼻呼吸を何度か繰り返してみてください

肩や胸、腕の関節にスペースが空くのを
感じることができるのではないでしょうか

骨格配列の崩れは
●関節や筋肉の痛みやハリ
●ボディラインの崩れ
●身体機能の低下
の原因となります

パーソナルセッションでは
お一人お一人の個性的なお体の
微細な部分まで骨格をチェックしながら
あなたの体にピッタリなワークを
深い呼吸とあわせて
厳選してお届けいたします

自分を見失った状態

戦争や病気、犯罪など気が滅入るようなニュース
友人だと思っていた人間の裏切り
一瞬で怒りが頂点に達する上司
身近な人の病気や死、係争
周囲からの期待やプレッシャー
通り道で突然奇声を発する酔いどれおじさま

私たちは毎日受け入れたくない情報に
晒されながら生活しています

このような情報に晒されているとき
体は無意識に身構え緊張し
呼吸も固まってしまいます

外からの情報を防御することでいっぱいになり
心の余裕が無くなり
自分自身の身体に対する
感覚を失います

この感覚を失うことで
自分が今どの状態で
どのように対応すればいいか
わからなくなります

『自分を見失った状態』が完成します

日常生活に影響が出るレベルになると
一般的には自律神経失調症と呼ばれます

そういった状態に対して

感覚器官をゆるめる
自分の内の世界と外の世界を明確に分ける
自分の中心を定める
対象物との距離感を測る
外の世界の状態に柔軟に対応する

そんな視点でのトレーニングも提供しております
楽しんでいただけますと幸いです

藤本 靖 氏
著書『疲れない身体をいっきに手に入れる本』
より一部抜粋